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2013.07.04(木)

冷静と熱情の間で。1

おおっ!
このワタシが連続で小説アップできるなんて
槍が降るかもよ?!

あ。だからさっきからカミナリがなってるんでしょうかね?(笑)

そんなこんなで、こんばんわ~ ^ ^

今回はなんと初!の続きモノに挑戦です!!
我ながらなんてチャレンジャーなんだ…。
このワタシが続き物なんて。
果たしてホントに完結すんのか?!って気配満々なんですけど
頑張っていってみたいと思います!!!

オリキャラが結構ガッツリ出る予定なので
それでもOKよん♪っていう方はどうぞ~。

あ。
ちなみに最初に言っておきますが
志季と香蘭はまだ友達です(笑)



*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。

私の可愛い香蘭が悪い男に引っかかっているっ?!

本来なら楽しいはずの久々の里帰り。
けれどその道中で浮かぶのは、先日来花の便りで知った衝撃の真実。
私の可愛い香蘭がどこの馬の骨かもわからないチャランポランな金持ち貴族に弄ばれているなんて!
おのれぇ~っ、ボンクラ貴族めっ!絶対許すまじっっ!!
この私がそいつに天誅くだしてやるっっ!!!

彼女の中に沸々と込み上げる怒りは、生まれ育った懐かしの故郷に到着する頃には最高のボルテージへと到達しようとしていた。

*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。


いつもと変わらない、穏やかな日の午後。
いつものように、志季と二人でお茶を楽しむ。
いつものように、他愛のない話に花を咲かせる。

近頃変わったことといえば、執務室の隣にある休憩室で過ごす時間。
その「憩いのひと時」が最近の香蘭の悩みの種となっていた。


「あ、あの、志季っ!」
「ん?どうかした、香蘭?」

休憩室に備え付けられた寝台サイズの豪華な長椅子に腰掛けた志季は
香蘭を背後から抱き寄せ、その項に顔をうずめて彼女の香りとその肌の感触を楽しんでいた。

「は、離して欲しいんですケド・・・」

耳まで真っ赤に染まった顔でいつものようにそう切り出した香蘭に、彼女の項から顔を少しあげていつものように受け答えする。

「・・・香蘭の匂いって、すごく癒やされるんだ。疲れがほぐされるみたいで気持ちがいい」

そう言ってギュッと抱き直すと、再び彼女の項へ顔を寄せその肌を軽く啄んでみる。

「ひゃっ!」

不意な刺激にビクッと身体を震わせると、その大きな瞳に少し涙を滲ませて耳まで真っ赤に染まった困り顔をこっちに向ける。
そして腕の中でこちらへ向き合うように体をひねると、香蘭は私の口をその小さな手で塞ぐようにする。

「そ、それはダメっ!」
「ゴメン、・・・イヤだった?」

口に押し当てられたその手をとり、そのまま掌に軽く口づけて彼女に問うと、赤く染まった顔を更に真紅に染めて狼狽え始める。
その様子がとても可愛くて、思わず向き合ったその状態で再び抱きしめる。
そして今度は、正面からその首筋に顔を寄せて彼女の香りを楽しもうとしたら香蘭が慌てて話を切り出した。

「あ、あのね!明日のことなんだけどっ!」
「うん?明日の約束のこと?」

明日は学院視察の後、二人で学院近くにある川沿いの散策をする予定。
そのために円夏に無理をいって、政務を巻きで仕上げて予定を無理やり空けさせた。
久しぶりに王宮の外で二人で過ごせるとあってとても楽しみにしていた約束だ。

「そ、その・・・。明日の散歩の約束、延期できないかな?」
「え・・・」

その彼女の言葉に甘いひと時が一瞬にして凍りつく。
顔を上げ香蘭の顔を見ると、申し訳なさそうに眉を下げた彼女の顔が。

「なんで?どうしたの?なんかあった??」

矢継ぎ早に畳みかけて彼女に問いかける。

「あ、あのね。急きょ幼馴染が久しぶりに村に帰ってくることになったんだ」
「幼馴染?」
「うん、それでね。それに合わせて外にお嫁にいった娘達も里帰りして、みんなで久しぶりに集まろうって話になって。
だから朝から色々と出迎えの準備とかで忙しいから、学校もお休みさせてもらおうかなと思って・・・」
「え?学院にも来れないの?」
「う、うん。志季と約束してたのに…。本当に急でゴメンね」

そう言うと彼女はシュンと項垂れた。

「…幼馴染は久々の里帰りなんだ?」
「うん、国境に近い遠い村へお嫁にいっちゃったから、なかなか帰ってこれないんだ…。」
「…そう、なんだ。それなら仕方がないよね…。
じゃあ、明日は楽しんでおいで。」
「うんっ!ありがとう、志季!!」

そう彼女に告げると、香蘭は嬉しそうな微笑みをこちらに向ける。
本当はすごく楽しみしていた明日の香蘭との約束。
けれど、久しぶりに会うという幼馴染のことを楽しそうに話す香蘭の笑顔を見ているとそんなことは言えず。
彼女に明日会えないのは本当に残念だけど、嬉しそうに笑う香蘭の笑顔がみれたのでそれで良しとしよう。

そして。
明日会えない分も、今日のこの「憩いのひと時」で香蘭を補充して補っておこう。
そう考えた志季は、再び彼女を抱きしめて首筋に顔を落とすと政務の合間の休憩時間が終わるその時まで、抗議の声をあげる香蘭を余所に思う存分に彼女の香りとその体温を堪能し尽くしたのだった。


*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。


「それじゃあ、今度来る時はお詫びにしいたけ料理をいっぱい作ってくるからね!」
「本当?それは楽しみだな」

帰り際に香蘭は満面の笑みでそう言うと、
またねと手を振りいつものように帰路につく。
志季もその姿をいつものように彼女の姿が見えなくなるまでを見送った。


二人とも

まさか

この、いつもの別れが

しばらくの「別れ」になるとは

思いもよらずに…。


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