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2013.07.22(月)

冷静と熱情の間で。3

やっと続きです。
スミマセン。
前回より間が空きすぎですね(汗)

当初考えていたものから
どんどん遠ざかっていってます。

どうやって終いををつけようかと
焦ってます(大汗)

それでは、どうぞ〜。



*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。


いきなり般若の如く形相で現れ、玄関先にで立ち尽くす久々に会う幼馴。
鏡花との感動の再会を描いていた3人は
自分たちの予想に反した鏡花の姿に何事かと驚くばかり。
突然のことに呆然としている3人に駆け寄ると
鏡花は香蘭の肩を両手で掴み激しく揺さぶりながら物凄い勢いで問いかけた。

「香蘭!あんた!!チャランポランな
ボンクラ貴族に弄ばれてるって本当なのっ?!!」
「チャ、チャランポラン?ボンクラ貴族っ??
きょ、鏡花姉!一体なんのことっ?!!」

いきなりの突拍子もない問いかけに、何のことだか意味がわからない。
香蘭が頭に?マーク浮かべながら鏡花に揺すぶられていると横から来花がツッコミを入れる。

「いや、鏡花姉。私そんなこと一言も書いてないし。
どこをどうやったら『見目麗しい公子様』って書いたのが
『チャランポランのボンクラ貴族』に変わっちゃうワケ?」
「私の可愛い香蘭に手を出す男はどいつも同じよっ!」
「か、書いたってナニ書いたの?!来花!!」
「やだぁ香蘭♪そんなのアンタと公子様の恋の行方に決まってるじゃない!」
「ええっっ!!な、なにソレ?!」

香蘭近況報告の内容が勝手に脳内変換されていることへ突っ込む来花に
飢えたオオカミから香蘭は守ってみせる!と堂々と『香蘭命』を宣言する鏡花。
何が何だかワケがわからないパニック状態の香蘭に
事の成り行きを面白おかしく説明する思麗。

久々に会う幼馴染との涙の再開シーンは予想外の鏡花の奇抜な登場の仕方で
てんやわんやで、シッチャカメッチャカな状態の、ドタバタ再開シーンで幕を開けたのであった。

*・*

「・・・だいたいの事はわかったわ。」

とりあえず鏡花の誤解(というか、ねじ曲がった解釈)を解こうと
志季との今までの経緯を一通り説明した香蘭はすでに気力の半分が削がれていた。

(『友達』って説明だけでこんなに疲れるなんて。
もし、私が志季のことを「好き」っていうのがバレたら・・・)

今の鏡花の勢いをみて、そのことを考えただけで顔から血の気が引いていきそうだ。
香蘭は鏡花に気づかれないようにコッソリとため息をついた。

「ところで香蘭。一応確認しとくけど
その『志季』という男に、なにもされてないわよね?」
「へっ?」

にっこりと悠然と微笑みながら、そう言う鏡花の目は少しも笑っていない。

(こ、コワイ!)

今まで鏡花に隠し事を隠し通せたことがない香蘭は
自分の心を見透かすような、その鋭い視線から少しでも逃れたくて思わず一歩後ずさる。

「近頃は『友達』とかいいながら、色々としてくるヤツもいるからねぇ〜」
「い、色々って?」

その香蘭の問いかけに鏡花の目がキラリと光る。

「例えば・・・
『友達』だといいながら、抱きしめてきたりとか?」
「!」

「『友達』だから、泊まりにおいでと自宅に誘ってきたりとか?」
「っ!!」

「極めつけは『友達』だと言いながら
むやみに体に触れてきたり、口づけてきたりとか?」
「っっ!!!(汗)」

「「・・・。」」

二人の間に何とも言えない沈黙が流れる。
香蘭の背中にイヤな汗がつぅ〜と伝う。

「香蘭っ!!そいつにナニされたのっっ??!!」
「な、なにも!なにもされてないよっっ!!!」

間髪いれずに真っ向否定する。
しかし、香蘭の一瞬の動揺を見逃さなかった鏡花は
何かを感じ取り、その場に泣き崩れた。

「私の可愛い香蘭がボンクラ貴族なんかに
純潔を奪われるなんてぇぇぇぇっっっ!!!」


「なっ!そんなことされてないっ!!
項に口づけまでしかされてないよっっ!!!」

鏡花からあり得ない言葉が飛び出し焦った香蘭の口から
思わずポロリと真実がこぼれ出る。

「あ!ち、違っ。う、ウソウソ!
今の、ウソだからっ!!」

慌てて取り繕うとするが、口をついて出た言葉は今更取り消すことはできない。
時すでに遅し。覆水盆に返らずだ。

「キャー!ウソ〜っ♪」
「公子様って見かけによらず結構積極的なのね〜っv」

香蘭からの爆弾発言を受け、来花と思麗は頬を染めながらキャーキャーと盛り上がる。
そんな二人を他所にドス黒く渦巻くオーラを身に纏い、ゆらりと立ち上がる鏡花の姿に
香蘭の顔からは一気にサァーと血の気が引き、目にはジワリと涙が溜まり
恐怖のあまりに小刻みにカタカタを身震いが起こる。

「あ・・・あ・・・」

あまりの恐怖に声にならない香蘭は
口をパクパクとさせながら一歩、また一歩と後ずさる。

「こ〜う〜ら〜ん〜っ!!
一体どういうことか、ちゃんと説明しなさいっっ!!!」


*・*・


怒りを爆発させた鏡花から脱兎の如く外へ逃げ出した香蘭だったが
鬼神となった鏡花から逃げ出せるはずもなく。
あえなく捕獲された香蘭は『男』という生き物がいかに危険なものかを
延々と聞かされるハメになった。

そのおかげで。
ここ最近の悩みの種であった志季の「行き過ぎた友情行為」は
やっぱり普通じゃない、ということは理解することができ悩みは解消したかのように思えた。

しかし。
では何故、「友達」だという自分に、そんなことを志季はしてくるのだろう?
鏡花が言うような「単なる体目当て」なんてことは
色々選り取り見取り、選び放題の状況にある志季にとっては絶対あり得ない。
それに。
もし体目当てというなら、男の人は自分みたいな子供っぽいのじゃなくて
もっと美人でグラマーな女性を選ぶのでは?

「・・・ひょっとして、志季も私のことが好き、とか・・・?
な、なんてあり得ないよねっ」

自分の心の奥にある願望が思わず口をついて出る。
しかしそれはない、それはあり得ないと頭をブンブンと振ってすぐに否定する。

「はぁ・・・。
これからどうやって「友達」をやっていこう・・・」

新たなる疑問が生まれ、結局はなにも解決には至らないこの現状に
香蘭はますます頭を悩ませるのであった。


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