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2013.08.21(水)

とある日の風景。 ~ 帝と正妃と家臣たち ~

思いつきシリーズの「とある日」シリーズです。

志季がダメ帝になりつつあるっ!!(汗)
ていうかなってる!!! Σ(-■-;)

原作のバリバリ国を仕切るカッコイイ志季じゃないとダメ!と言う方は
まわれ右!しちゃってください。

それではどうぞ~ (-_-)/~



*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。



「やっぱり一緒に出ないとダメ?」

正妃の衣装道具を忙しなく用意する女官たちを横目に、浮かない顔をした香蘭がじっとこちらを見つめてくる。

「出来ることなら、私も出たくないんだけどね」

「お二人とも!何をいってるんですか?!
今日は大事な国事なんですよ!帝と正妃がでないでどうするんですかっ!!」

のらりくらりと準備をする志季と香蘭のやり取りを
横で聞いていた円夏の堪忍袋の緒が切れる。

「とにかく!時間がないんですからさっさと準備をしてくださいね!
わかりましたか!!」

「わかったよ。じゃあ香蘭。あとでね」

そういうと志季は円夏を連れ部屋を後にした。
残された香蘭はずらりと並んだ高価な正妃衣装に気後れする。

(絶対にコレ、私には似合わないよぉ…)

今だ自分の娘達を帝の元へと進めようとする家臣たちの嘲る様な失笑が聞こえてくるようだ。
その想像に大きなため息をひとつつくと、あきらめモードで女官たちに囲まれる香蘭であった。


*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。


王宮の広間にずらりと揃う家臣たちを前に玉座に座る志季。
その彼の側に控える円夏が声をかける。

「御正妃様の準備が整われたようです。」

そう聞くと志季は立ち上がり玉座より離れ歩き始める。

「へ、陛下!どちらへ?!」
「香蘭を迎えに行くだけだよ」

必死に止める側近の言葉を無視して玉座より離れる帝の姿に家臣はざわめき出す。
そんなことは気にも留めず志季は広間の外へと足を進めた。

広間の外では女官につき従われた香蘭が中に入るタイミングを伺っていた。

「こ、これって、いつ入ったらいいの…」

ずらりと並ぶ家臣たち。なんとも言えないこの雰囲気にのまれてしまった香蘭の足は
地面に根っこでも生えてしまったのかと思うほどにまったく動かない。

(ど、どうしようっ!!)

正妃としての役割もちっとも果たせそうにない自分が情けなくなって涙目になる。

「香蘭?」

その声に顔を上げると、さっきまで確かに家臣たちの前の玉座に座っていた志季の姿が目に映る。

「え?!し、志季? なんでここに…」

顔を上げ自分の方に振り返った香蘭をみて志季は言葉を失う。
いつもの大好きな彼女は可愛らしい、元気いっぱいの太陽が似合うような女性。

しかし。
正妃の衣装を身に纏った彼女は凛とした気品の中に
艶やかでしっとりとした色気が漂っていた。





言葉を失い妃の姿にくぎ付けになる帝の姿に、正妃付の女官たちは心の中でガッツポーズをかます。

「や、やっぱり似合わないよねっ」

無言で自分をじっと見つめ立ち尽くす志季の様子に香蘭はおろおろとし始める。

「いや…、とても似合ってるよ。」

そう言うと香蘭を自分の腕に抱き上げ、彼女の耳元へそっと囁く。

「…でも、ちょっとやり過ぎかな。
そんな誘うような君の姿は他の者には見せられないな。」

「へ?さ、誘うって…?ちょ、ちょっと!どこ行くの、志季?!」

そういうと広間とは反対の方向へ向きを変え足を進める志季を慌てて駆け寄った円夏が制止する。

「どこへいくんですか?!お二人とも早く玉座へ!!」
「円夏。こんなに美しく着飾った香蘭を大勢の者たちの目に触れさせたくない。」
「な、なに言ってるの、志季っ?!///」

独占欲丸出しのこの国の王に頭痛がする額を抑え怒り狂う側近と
突拍子もないことを言い出した自分の夫に翻弄される正妃。

少し離れた場所で控えその様子を眺めていた雨帖が笑顔で助け船を出した。

「陛下。お妃様を抱いたままでしたら、そのお顔もお姿も皆にはわかりにくくなるかと。
皆が待っておりますので、どうかそのまま玉座へ。」

「雨帖様っ?!」
「雨帖っ?!」

とんでもない助け船を出した雨帖に香蘭と円夏が絶句する。
二人が志季の顔を見やるとにっこり微笑んでいる。

「ちょっ!ぜ、絶対ヤダっ!円夏様っ!志季を止めてぇっ!!」
「円夏様、ここで譲歩しないと多分陛下はでませんよ」
「うっ…!仕方がないですね…。
香蘭様、申し訳ありませんがあきらめてください」

志季の腕から降りようと暴れる彼女をギュッと抱きしめ
側近二人の存在を無視して香蘭の耳元へ艶めいた声で囁き、そっと耳元から首筋へと指を這わす。

「香蘭…。用事が終わったら、私だけにその姿をゆっくり見せてね?」
「っっっ?!!///」


*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。


雨帖の気転でなんとか無事に行事を終えたことに胸を撫で下ろす側近をよそに
志季は香蘭を抱きかかえたまま早々に広間を後にした。

「し、志季!?どこに行くの?
もう用事がないんだったら、着替えたいんだけど…」

「じゃあ、一緒に手伝ってあげるよ」

「なっ!なに言ってるの?!」

「ずっと香蘭抱きっぱなしだったから、ちゃんと着飾ったその姿を見てないしね」

「…じゃあ、ちゃんと座らせてくれたらいいのに」

口をとがらせぽそりとつぶやくその姿が可愛くて思わず笑みがこぼれる。

「それに。せっかく女官たちが頑張ったんだから、ちゃんとその期待にも応えないといけないしね」

「へ?期待??」

そういうと香蘭の首筋にチュッと軽く唇で触れると
例の声色で彼女の目を覗き込みながら、褥だけで見せる妖艶な笑みをこぼす。

「妖艶に着飾った君が乱れる姿が楽しみだな」

「なっ…!!///」



そういいながら自室へと二人は姿を消していくのであった。


*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。



噂の国事の後。
雨帖の策が功をなしたのか。

正妃を抱きかかえたまま、満面の笑みで玉座につく帝の姿を目にした家臣一同。
目の前で繰り広げられる帝と正妃のイチャイチャっぷりに、自分の娘を妃へと進める家臣たちの数は激減らしい…。



*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。


思いつきでダーっと書いたので
文章がおかしい(汗)

以前書いた正妃正装を別バージョンのイラストを
再チャレンジして描いてたら浮かんだお話です。
うっかりたたんでしまった跡が処理しても消えてない・・・(ーー;)

イラスト、妖艶じゃないんですケド。
色気の「い」の字もないんですけど。
その辺はスルーしちゃってくだサイ★



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空蝉の君。〜 4 〜

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空蝉の君。〜 3 〜

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2013.08.17(土)

空蝉の君。パスワードについて

空蝉の君。3・4は
R指定とさせていただきました。

パスワードは香蘭と志季の年齢です。
この順番に4桁の数字を入力してね★



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2013.08.16(金)

空蝉の君。〜 2 〜

空蝉の君。の続きです。

なんだか
まだまだ続きそう・・・(汗)

終いのオチをうまくつけれるのかが
とっても不安です。

それではどうぞ〜


*・。*・。*・。*・。*・。*・。*

日が落ちて辺りが闇に包まれ始めた頃。
側近二人の勧めもあり、侍医の診察中に休憩も兼ねて食事と湯あみを
済ませた香蘭が志季の部屋に戻ると侍医より薬を手渡された。

「思っていたよりも高熱が続きそうなので
夜半過ぎになっても熱が下がらないようなら
こちらの薬を陛下に飲んで頂くようお願いします」

きっと今まで処方された薬より効き目の強いものなのだろう。
効果が高い薬はその分副作用も強く出る。
少し心配になったがそれでも高熱が続き、体力が奪われ続けるよりはいいと
香蘭は自分に言い聞かせる。

「・・・熱、早く下がるといいな・・・」

再び二人っきりになった静かな部屋で香蘭はぽつりと呟いた。


そんな香蘭の思いも虚しく、志季の熱は夜半過ぎになっても下がることはなく
あれから目を覚ますこともなかった。
彼の額に触れると自分が訪れた昼間よりさらに熱が上がっているように感じる。
普段武術で身体を鍛えている志季でもさすがにこれはまずい。

「早く熱を下げないと・・・」

侍医より預かった薬を広げ、用意された水差しから器へと水を注ぎ薬の準備をすると
志季の頭を浮かし、高めに枕を積んで薬が飲みやすい状態を整える。

「志季、起きて。薬を飲んで」

志季に話しかけるが彼の意識は深く潜ったまま。
軽く頬を叩いても反応がない。

苦しそうに喘ぐ志季と薬を交互に見やり、しばらく考えると香蘭は
器の水に薬を溶かし自分の口に含むと、志季へ口付け薬をゆっくりと流し込んだ。
それを飲み下す様子が確認できると、思わず安堵のため息が零れる。

「よかった・・・」

残りの薬も口に含むと、再び唇を重ね合わせる。
その時、僅かに志季のまつ毛が震えたことに香蘭は気づかなかった。


ゆっくりと少しずつ薬を流し込み、飲み下すのを確認する。
その作業を繰り返し、薬も残りわずかとなった時。

最後の一口を口に含み、志季に口づけてゆっくりと薬を流し込む。
すべてを流し込み、彼の喉元に当てた手で飲み下したことを確認し
ゆっくりと唇を離そうとした。すると不意に頭が引き寄せられたかと思うと
再び互いの唇が重なり合う。

「んっ?!」

いきなりの予想しない事態に思考と動きが止まる。
ただただ驚いていると深く重なり合う唇の隙間から湿ったあたたかいものが入ってくる。

「んんっ!・・・っん」

ゆっくりと煽るような、じっくりと堪能するかのような妖艶な動きに徐々に翻弄され
目の前がだんだんと霞んで見える。

「はぁっ・・・んんっ・・・〜っ」

何度も何度も角度を変え執拗に繰り返される深い口づけ。
思考回路が完全に焼き切れて、香蘭は状況を把握することができない。

気がついた時には目の前には自分に覆い被さる志季の姿と
その背景にはなぜか部屋の天井が見える。

「・・・し、き?」

一生懸命この状況を把握しようとままならない思考に呼びかけるが
頭の芯がぼうっと霞んで何も考えられない。

しばらく自分の目の前にある志季の顔をぼんやりと眺めていると
彼の長い指が首筋をつぅとなぞる。

「あっ・・・」

その熱い指先の艶かしい動きに思わず声がこぼれ、身体ががビクリと反応する。
自分の意としない声と反応に驚いた香蘭は瞬時に思考が浮上し、顔を真っ赤に染めて
自分の置かれている状況を理解した。

「やっ・・・!志季、なにをっ・・・」

覆い被さる志季を両手で押しのけ褥から起き上がろうとする香蘭の両手を掴み
そのまま褥へ押し倒すと、志季は彼女の耳元へ顔をうずめ熱の篭る熱い吐息で囁いた。



「香蘭、今夜だけでいい・・・」

「今夜だけ、私の願いを聞いて・・・」





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